病院の経営企画業務とは!?
病院事務の業務内容について、経営企画室について書いていきたいと思います。まず、病院事務に経営企画なんてあるの?と疑問に思った方。最近では、経営企画・企画室と呼ばれる部署を設置している病院が多くなってきました。
なんかイメージはすごくカッコ良いですよね。何かを企画するなんて!でも、具体的に何をするの?という思われる方が多いです。
それと実は、今私が勤務している病院で自身が配属されている部署でもあります。
経営企画室の業務を端的に言うと「なんでも屋」です。
病院には戦略者(司令塔)がいない?
医師や看護師がいれば、経営企画なんて部署いなくても大丈夫と思われている方。いやいや実はそこに問題があったりするのです。
医師は、診察や手術(テクニック)を重ね自身の診断能力、手術能力を最大限に伸ばしたい。というとを1番に考えます。なので、新しい医療機器や新薬には率先して使用する傾向にあります。
看護師は、受け持ちの患者のケアを1番に優先します。電子カルテや実施されたオーダー通りに薬や処置を行い、間違いなく実施できたか。そこを大切にしているのです。
事務職はどうでしょう。医師や看護師の要望通りの医療機器や薬、診療材料などを用意することを考えます。現場で使用する物がどんなものかまでは見えないまま手続きをすすめる担当者もいるでしょう。
さて、肝心の経営はどうですか。誰が考えますか。院長くらいしかいないですよね。その院長も、患者のことを最優先する人であった場合、以外と盲点なことがわかります。
経営企画の役割
ここで初めて経営企画室の本質に触れたいと思います。箇条書きにすると下記の通りです。
- 各職種の業務の隙間を埋める役割
- 診療材料・薬品・医療機器の適正な使用
- 収支をモニタリング
- 優先順位や進むべき方向性を提案する
まさしくなんでも屋ですね。医師と看護師の要望だけを聞いていたら、いくらお金があっても足りませんし、重複した医療機器を購入したりする可能性もあります。要望をヒアリングし、各職種と調整し、業務がうまく進むように調整する必要があります。
また、診療材料でも安いものはないか、診療収入より仕入れ値の方が高くなっていないか。今進めているプロジェクトが、病院の中で本当に進むべき道かを分析する。などなど
いわゆる司令塔の役割を示します。事務の花形的仕事ですが、問われる資質は高いです。本来であれば、事務部が本来の力を発揮できていれば、こういう部署は必要ないと思われますが、なかなか難しいですね。
皆さん、興味を持っていただけましたか?ぜひ事務職の道を検討してみてください。
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