天然痘に似た症状。海外で感染報告ありサル痘は動物から人へ感染するのか

サル痘病気について

カナダで10人サル痘感染疑い

カナダ東部ケベック(Quebec)州の保険当局は、サル痘に感染した疑いが10例以上あり、調査しているとの内容を公営カナダ放送協会(CBC)が報告しました。サル痘はまれなウイルス感染症で、重症化することもあるとの報告がありました。

サル痘とは

サル痘とは、サル痘ウイルスに感染することを原因として発症するといわれておりサル痘ウイルスはラット、リス、サル、チンパンジーなどに感染し、感染した動物に噛まれたり、体液などに直接触れたりすることで人に対する感染が成立します。類似した症状を呈する天然痘と比較すると人から人への感染率は低いです。ただし、人から人への感染がまったくないというわけではなく、体液や皮膚病変などへの接触により感染が広がることもあるため注意が必要です。

天然痘はワクチンによって撲滅された疾患です。このワクチンがサル痘ウイルスに対しても予防効果があったため、人類が天然痘ワクチンを接種しなくなった現在、サル痘の流行が危惧されています。

主な症状について

サル痘ウイルスに感染してから、1〜3週間ほどの潜伏期間を経た後にサル痘を発症します。

発熱、筋肉痛、リンパ節の腫れなどのインフルエンザと似た症状が出た後、顔や体に水痘のような発疹が出現することが多い。サル痘ウイルスには、家庭用消毒剤による消毒・除菌が有効とされます。水痘のような皮膚病変への接触から他者に病気が広がることも知られています。

サル痘は、中央アフリカでは死亡率は10%程度、米国のアウトブレイクでは死亡例はありませんでした。健康状態、医療環境などが影響したと考えられています。エイズを始めとした免疫不全状態においては、特に重症化する危険性が高く最悪の場合には亡くなることもあります。事実、2017年9月〜12月間に発生したナイジェリアにおける流行では、免疫不全患者さんの死亡が報告されています。

新型コロナ以外の感染症発生について

このような状況において新たな感染症が広まった場合、同じように隔離や対策を行う必要があります。症状が水痘のようであり、見た目に現れるので、より強い隔離や、感染した人への配慮も強く必要になりそうです。

強い感染力になった場合、これまでの経験を活かして対策を講じたいですね。

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