病院事務って単なる事務?知られざる購買業務の世界について
今回は、病院事務の中でも購買業務について紹介したいと思います。病院を運営していくなかで、無くてはならないのが医薬品、診療材料、検査試薬、医療機器などです。一般の企業と同じように、当然仕入れを行い、患者さんに使用します。
仕入れた薬を使用して、患者さんに使用し診療報酬を収入にしてその差分が利益になるわけです。当然仕入れにはメーカーが作ったものを卸売業者が仕入れ病院に最終価格で購入するのですが、急性期の病院、いわゆる救急病院ではその金額規模がとんでもなく多いのです。
年間何十億?規模がとんでもなく大きい!
ある救急病院の診療材料の年間取扱金額は、医薬品で数十億、診療材料で数億でした。そのくらいの規模であれば、医薬品で1人、診療材料で1人というように、担当が付きます。
ということは、1人で億単位の金額を扱うということです。
これ普通の企業ではなかなか見当たらないですよね?
しかも診療報酬は患者負担が通常3割、残り7割は国に請求しますので、よほどのことがなければ、使用した材料は収入としてあげられますので、ほぼ、支払えないなどの心配はありません。中には患者負担を踏み倒す人もいますが。
購買担当の腕の見せ所!価格交渉について
ここからは購買業務の見せ場について説明します。
先ほど説明したとおり、仕入れて診療報酬で収入とするのであれば仕入れ値を下げられるほど、病院に入る利益は大きくなります。取り扱い金額が大きい物を下げれば下げるほど病院にとってメリットがああるのです。
実際の経験ですが、経営企画室と購買担当がタイアップして、価格交渉を実施した結果、仕入れが下がったことにより年間利益が2千万円も出たケースもあります。
年間利益はそのまま利益に直結しますから、経費は0円です。つまり2千万円分の年収を稼ぐことになります。
しかも、毎年、仕入れの診療材料が変更にならない限り、なにもしなくても効果が出続けます。
これは病院幹部にとって朗報ですよね。購買担当は一番効果がわかりやすく、仕事の評価が認められやすい業務といえます。
いかかでしたか?少しでも興味を持たれたら、病院事務へ応募してみませんか?
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